新宿にて
今年も、クリスマスウィークに、渋谷や新宿での路傍伝道に末っ子のジョセフ(17)と加わることが許され、とても感謝でした。
今年、57年目を迎える年末年始伝道。映画に使われたり、俳句に詠まれたり、「今や渋谷の年末の風物詩」(NHKラジオ)ともいわれる存在感があります。
聖書は言います。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って、危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから」(使徒 18:19,20)
恐れずに、福音を伝える!その一つでもあるのが、「クリスマス&お正月伝道」、その現場からのレポートです。

明治神宮前にて
12月22日(渋谷にて)
渋谷で聖句の看板をもっていたら、私と同年代の方に「いつ、聖書を信じましたか?」と聞かれました。「大学生の時です」「娘が今朝、漫画の聖書を知り合いからもらったのよ。私も読んでみようかなー」「ぜひぜひ」「やはり、聖書やキリスト教は、何か違いますよね?」「はい。そうです。ぜひ、読んでください。祝福を祈ってます」といった会話ができて感謝でした。励ましに、にっこり笑って、ポーンと私の肩をたたく方や、聖句を口ずさんで読んでくださる方も多いです。暴走族系のバイクに乗った方々が信号待ちしながら「キリストによる救いを受け入れなさいだって。受け入れなきゃ!」と仲間たちと話してから走り出しました。
ジョセフも聖句看板を楽しく持ち、「無料聖書を何人かもらっていって嬉しかったー。(野球部入部のために通っている通信制高校の)クラスの友達とも会った。朝から大変だねーと言われて、いや楽しいよーと答えた。(年末から伝道のために行く)川崎大師でも野球部の何人かと会いたいなー。この伝道なら楽しいから、毎日でもできる!」と話していました。
伝道チームのAさんは、「20代の男の子が来た。冗談半分に、こう言ってきた。『キリスト教になってもいいと思うんだけど、僕は自殺したい思いもあるんだ。キリスト教は自殺はダメというでしょう?』。うん、だめだよ。神さまからもらった大事な命だからね。自殺したいほど、つらい体験があったのだろうけど、それにも『神さまからの意味』があるから。あなた自身は、自分で自殺についてどう思うの?と聞いたの。そうしたら、僕も悪いことだと思うって答えたの。そうでしょう?と言ったら、笑ってた。そして聖書もらっていったよ」とのことでした。

12月27日(新宿にて)
右翼街宣車と、10年後クリスチャンとなった右翼リーダーのBさん
新宿駅前は、今年はめずらしく右翼の街宣車が多く訪れたとのことです。私たちが合流する前に、大ボリュームで「日本には神道があるからキリスト教はいらないんだ!」「そうか。お前たちは謝れば、神さまに許されると言うんだな。全部、許されるんだな。それでいいのか!」と拡声器での非難が続いたとのことでした。
10数年前、渋谷でも別の右翼団体のリーダーの方から似たことが続いた話を聞きました。その右翼リーダーのBさんは、10年後、「イエス様を信じ、洗礼を受けました」と言って伝道チームの前に現れました。私も会って、直接Bさんと話したことがあります。「どうしてイエスさまを自分の罪からの救い主として信じるようになりましたか」と聞くと、「やはり、本物だと思いました」と、うれしそうに話してくれました。

新宿にて
約30年の反感と信仰決心と感謝
その後、ある女性がチームのDさんに話をしに来たことにも励まされました。
「私は30年以上、皆さんの伝道を何度も見たり聞いたりしてきました。いつも嫌で反感を持っていました。でも、3、4ヶ月程前、とうとう降参し、悔い改めてイエスさまを信じました。今日また、あなた方に会って、本当に嬉しく、感謝しています。」
Dさんは、答えました。「それは本当に良かった。信じてくださったことは素晴らしいけれど、その素晴らしいことを今度は、ほかの人に分かち合ってくださいね」「そうだね。そこまでは考えていませんでした。わかりました」とのことでした。

渋谷にて
警察の変化
日本の警察も、年々、理解を深め、協力的です。東アジアの国から来た14歳の息子さんが初参加していたので聞いてみました。お父さんは、この路傍伝道をしている伝道団体が経営していた日本の会社でクリスチャンとなられたそうです。
「路傍伝道どう?」「楽しい。母国では、こんなことできないから」「ずっと立ってて疲れたんじゃない?」「少し。でも大丈夫」「昨日は警察の人が話しに来たんだって?」「そう。日本語、話せませんって言ったら、『ごめんなさい。日本語で話しかけて、、、』と丁寧に謝ってくれた。日本の警察、やさしいなあって思った」「優しい?」「そう。母国なら、逮捕されて投獄されるもの。とても礼儀正しく、気をつけてねと励ましてくれた」


写真上 川崎にて参加した夫妻 写真下 「現在、妊娠7ケ月です。3月にはきっと元気な男の子が産まれると思います」
時に、「クレイムが来ました。止めてください」と強く出る警察官の方もゼロではないそうです。去年もそのような若い警察官が1人おられたそうです。「日本は法治国家です。私たちは、ただ聖書のメッセージを伝えたいだけで、交通の邪魔をしない、ボリュームを上げすぎない等、法とマナーを守って行っています。そのような配慮や協力はしますが、民主主義、人権を守るためにも、法的な根拠がないままに『やめなさい』と言った不条理な命令には応じられません」と答えたそうです。
そのように真摯に対応すると大丈夫で、その一人の警察官も無言で立ち去ったとのことです。でも、ほとんどの警察官の皆さんは法律をわきまえ、とてもサポーティブとのことです。1970年代の時は、もっと過激で、連行されたこともあり、そのことは後に、「人権が保障されていない国」として、ニュースウィークの記事となりました。直後に、公安関係の役職ある方から招かれ、名刺を渡され、「法律的に大丈夫です。もし警察官から何かあったら、この名刺を見せてください。そして私に連絡ください」と話してくださったそうです。以降、上記のような、法的な面を良く知らない若い警察官の方等の特殊な事例は別にして、とてもサポーティブな関係が年々、深まっているとのことです。
伝道方法の改善の取り組み
とはいえ、伝道のプレゼンの仕方への改善の必要は意識されていて、その研究も余念はありません。
プラカードを掲げてというスタイルは、アメリカの文化的な面があると思います。何か、政治的な抗議行動や聖書的なメッセージを送りたい時、にぎやかな交差点や高速道路に架かる橋の欄干に、横断幕が掲げられていることが今でもあります。クリスマスシーズンには、クリスマスメッセージが掲げられることもあります。高速道路の出口や街の壁に大きな聖書のことばの看板が常設されたりもしています。
一昨年、大谷選手がリトルトーキョーのビルの壁に大きく描かれたりしたニュース等、日本でも報道されましたが、そのような情報のプレゼンは、よくあります。何か大切なメッセージを、押しつけはしないが、慎ましく積極的に情報提供するのは自由という発想です。そうした習慣があまりない日本では、慣れるまでは、ショックや違和感があるかとも思います。

渋谷にて
スマートじゃない伝道?
日本では最大級の教会員数と言われている教会のF牧師は私に言いました。「彼らのことはよく知っている。でも彼らの伝道スタイル、かっこわるいんだよね。なにかスマートじゃないんだよね」。でもすぐに思い直して言いました。「いや、そもそも伝道にかっこいい、スマートな伝道ってないよね。さっきの私の発言はおかしいね。この伝道を神さまが導き、用いておられるのだろうね」
アップグレードを目指して
とはいえ、年々、日本人の心に一層、届くことを目指し、毎年のようにアップグレードを試みています。
デザイン性も考え、大手企業のロゴをデザインしたクリスチャンの方が聖句看板のデザインを提供されています。夜にはLEDで聖句が輝くようになりました。
ナレーションも、変わりました。今年からは、全国TV各局の人気番組等のナレーションでおなじみのGさんです。チアが発売している「DVD聖書」(新約聖書全巻)を読んでくださったナレーターです。強い確信を持ちつつも、日常のトーンで語り掛け、明るさ、希望、親しみやすさ、そして謙遜に情報提供されていると思います。
様々な伝道とともに用いられて
伝道方法は様々あって良いと思います。大事なのは、恐れないで出ていくことだと思います。
若いカップルが私のそばの無料聖書を見ながら話していました。
「お、聖書だ。今日、これ家で読むよ」「ウソでしょー。どうしてー」「いや、中学、高校とミッションスクールだったもの。それで時々、聖書読んでた。ヨハネの福音書だよ。これ知ってるよ。今日は読むぞー」
別な高校生男子グループ「わ、聖書。クリスマスだもんなー」

12月28日渋谷にて
息子のジョセフと話しました。「3日目で大変じゃない?」「楽しいから全然、平気」「何が楽しいの?」「通りゆく人々の多くが、ちらっと聖書を読んでいく。その様子を見るのがうれしい。それから、無料聖書をもらっていく人たち。昨日、8冊減った。それからクリスチャンがポンっと肩叩いてくれたり、親指あげて、いいぞ、がんばれ!と言ってくれた時」「さっきもカップルが来て『3時間前もやってたよね。寒い中がんばれー』と言ってて励まされた」とのこと。親子で楽しく伝道に来れることは本当に感謝なことだと思いました。
渋谷や新宿、池袋でのクリスマス伝道を終えた各チームは、お正月は「明治神宮」「川崎大師」「浅草寺」「成田山(千葉)」「住吉大社(大阪)」「豊川稲荷(愛知)」「熱田神宮(名古屋)」「静岡浅間神社」等へと向かいました。
いろんな方法の「伝道」が祝福され、日本におられる多くの皆さんの祝福となるように、また、伝道の心を与えられたクリスチャンがますます用いられますように、心から祈ります。
聖書は言います。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って、危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから」(使徒 18:19,20)
「クリスマス&お正月伝道 Part 2- 福音をリスペクトし、変わりゆく日本・誰が福音を受け止めるかわからない!」では、元旦から3日間、お正月伝道から見えてきた、新しい日本の姿をレポートします。

大阪にて