チア・にっぽん Chea Japan - Church & Home EducatorsAssociation Japan
巻頭言75号
天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたの道よりも高く、
わたしの思いは
あなたの道よりも高い。
雨や雪が天から降ってもとに戻らず必ず地を潤し、
それに芽
を生えさせ、芽を出させ、
種蒔く者には種を与え、食べる者にはパンを与える。
…ま
ことにあなたは喜びを持って出て行き、
安らかに導かれていく。(イザヤ 55:9
〜12)
ハレルヤ!2007年、皆様、どのようにお過ごしですか。昨年は、とても祝福された1年でしたが、チア8年目に向かう今年、ますます祝福されるのではと思う、主の素晴らしさを思う出来事が続きました。パート1&2でお伝えします。
チア・にっぽん代表 稲葉寛夫

(パート1)
1.父のこころを子に向け、子のこころを父に向けて(マラキ 4:6)
 一昨年、2度、脳梗塞で倒れた父を通して、最近、主は、使命ある限り、生かしてくれるから、安心して歩むこと、ますます主を信じていくことなどを改めて教えてくれ ました。
 一昨年の今頃は、本人も私も、死が近いことを覚悟しました。
 父は、地方史の歴史家として、生涯の研究テーマに江戸の封建時代、そして明治時 代に国民の人権や日本の将来のために立ち上がった二人の人物の研究に取り組んでき ました。しかし、たくさんの論文を書いたものの、ほとんどが学術的なもので、一般 向けの本にまとめる必要を感じていました。しかし、執筆活動は、もはや不可能とい うことで失意の中にいました。
 ところが、その後のリハビリで、不思議と気力と体力が与えられ、2度目の脳梗塞 も乗り越えることができ、まず小冊子を出版できたのです。ちょうど、今年は、その 人物の生誕150周年で関心も集まり、たくさんのメディアが父のもとに取材に訪 れ、そのメッセージに光があたりました。昨秋、県で最高の名誉とされる賞が、長年 の父の研究等に与えられ、それによってもその人物が関心を持たれていきました。
 受賞祝賀会が仲間たちによって計画されることを聞き、私は、親孝行の思いで出席 を決めました。その直後、アメリカからの大切なゲストの来日スケジュールが重なる こととなり、迷いました。祈りましたが、まずは変更の余地の無い、「約束を守る」 ことと、「父母を敬いなさい」とのみ言葉が示されました。それで、空港出迎えだ け、チア・スタッフに任せ、私は35時間ほど、実家の弘前へとミニ帰省をすること にしました。先方も理解してくれ、また、聖句に基づいての決断を、主は祝福してく れました。

2.教育行政の幹部の方からの思いがけないことば
 祝賀会は、地元の文化人、旧知の友人、そして親戚たちらが集まり、予想以上に盛
大で、また、心温まるものでした。来賓の控え室では、父と教育行政の幹部の方が話 していました。自己紹介して、「チャーチ&ホームスクーリング」について「学校任 せではなく、親が責任を持ち、それを助けていこうという働きです」と、話しまし た。その方のリアクションは、予期せぬものでした。
 「それは素晴らしいですね。昨年は、教育委員会ほか、マスコミに叩かれて大変な 年でした。私も議会に9回も呼び出されて…。やはり、教育の責任者は、親ですね。 でも、それは私どもからは、言えない。言えば、責任逃れということになって、ま た、攻撃されてしまう。ホームスクーリングとは、教育の原点に立ち返るのですね。 素晴らしい働きですね。」
 この会話の中に、時代の変化を思いました。昨年の学校・教育委員会への一斉攻撃 は、個々の問題をえぐるのみならず、多くの教育関係者の方々に、誰が、真実の責任 者なのか、実際に「学校」は、どこまでできるのか…ということを考えざるをえない 状況をもたらしていました。多くの犠牲の中から、教育の原点、「親」のあり方とい う本質に、親にも、学校・行政の側にも、思わぬ光をもたらしていたことを実感 し、改めて、神さまのみえざる手を思いました。

3.父と息子のきずな
 祝賀会は主催者代表として、父の旧制中学以来の友人で、地元の名士のK氏のス
ピーチでした。「古武士のような志で、人生を過ごしてきた稲葉克夫先生。その受賞 を心から祝う、この会に集まってくれた皆さんに、一人だけ、紹介したい人物がいま す。稲葉寛夫、私の野球部の後輩です。そこでカメラマンのふりして、ビデオを撮影 しています。彼は今、ロサンゼルスに住み、ハリウッドで活躍しています。私は、彼 と再会して、とても感動しました。彼は、今日、ワーナーブラザースの元社長との ミーティングがあったものの、父に出席を約束した、この会の方が大事だということ で、こちらにかけつけました。父と息子の、なんというきずなでしょうか。皆さん、 感動するじゃないですか。稲葉寛夫、よく来た。本当によく来た。稲葉(父へ)、よ かったなー。」みなさんの、暖かい視線が集まって、照れてしまいました。でも、そ の後、会場に訪れた方々との交わりのためにも、この会全体が暖かい雰囲気の中で進 むためにも、そして父のためにも、神さまは、用いてくださったと思い、主に感謝し ました。やはり、「約束を守り」、「父母を敬いなさい」とのことばに従うことに、 力があると思いました。

4.生かされてある日々
 父は、感謝のことばの中で、一昨年の2度の脳梗塞体験に触れました。一度めは、
シルクロードの砂漠の中で、半身不随になりながらも、8日間、十分な治療を受けず に過ごしました。「1時間、治療が遅れると、3.6年分の脳細胞が死んでしまうこ とを後で知りました。8日分で、約700年分の脳が死んだことになります:−)。 医師には、使ってない分もあるし、新しく生まれる分もあるから…と励まされながら も(笑)。でも半年後にもう一度、脳梗塞で倒れて。今、思うことは、私はどうし て、あのとき、死ななかったのかな…。今、生かされている日々だ…ということで す。使命があるから、それをまっとうするまで、生かされているんだ…ということで す。」
 父が研究を続けた二人は、その偉大な業績ほどには、時代の評価を得たわけではあ りません。しかし、その人物に、今、光があたり、生誕150年の各メディアの特集 が組むなかで、取材者たちは、父の研究に頼っていました。もし、一昨年、父が亡く なっていたら、あるいは、半身不随であれば、まったく別な状況になっていたと私は 思います。
 翌朝、私を駅に送ってくれた父に言いました。「もし、ワーナーの元社長の来日 が、今週に変わっていなければ、もっとゆっくりできたのに、残念だ。」父は言いま した。「それも、神さまの計画ではないか。Kが、あんな風にワーナーの元社長との こともあって寛夫の心を紹介してくれて、みんな感動する会のオープニングとなった よ。」私は、父のことばに、一本とられた(笑)と思いました。「そうだね。神さま がすべてを益と変えてくれるんだね。お父さんが話してくれたとおり、お父さんは 今、生かされていて…これも、その人物に光あてることは、もちろん、お父さんがイ エス様を救い主と信じるチャンスが与えられたということだとも思う…。」

5.私たちの思いを超えて
 東京に戻ると、一つのアクシデントがありました。その前社長夫人のスーツケースが、到着日のみならず、二日目になっても行方がわからないとのことでした。思いが けない出来事に、冷や汗をかきつつ、とにかく主に感謝して、航空会社とやり取りを20回以上、しました。幸いにも、深夜チャーター便で届けられ、落着。逆に翌日 は、「Hiroのお陰で妻のスーツケースが戻ってきた」と、上機嫌で、ミーティングも祝福されて終わりました。
 スピルバーグ監督が、ハリウッドで尊敬するのは、2人だけ、その一人といわれるのが、このB前社長です。ちなみにもう一人は、クリント・イーストウッド。そのクリントの主演作品は、Bさんがほぼ全て配給した、親友でもあります。映画の製作に向けての会議は祝福され、様々な知恵をもらいました。今思うと、逆にアクシデントがあって、より深い交わりが許された結果となり、自分の思いを超えた主の御計画に 感謝しました。
 新年もまた、この確かなる主により頼み、全国のチャーチ&ホームスクーラーの皆さんとともに、いっそうの愛と力をいただいて歩めればと思いました。


パート2
 今年も年末年始は、伝道をもってスタートすることが許されました。このチャーチ&ホームスクーリング、そして、私自身の歩みが、どんな方法であれ、ますます、伝道の機会が多く与えられ、私たちの子どもたちの弟子訓練と共に、ノンクリスチャンの魂の救いに向けて、用いられていくことを、切に祈ります。

6.ロックンロール野郎も、福音を知りたい
   − 祈って与えられる 伝道のチャンス!
 年末の飛行機の中、隣の方は、ロックン・ローラーとして活躍しているバンドのリーダーという長身のかっこいい若者でした。「スラング(悪いことば)を勉強する ために留学してます。作詞もしているので。」とまじめに話すので、私はふきだして しまい、「スラング勉強するために留学なんて初めて聞いたよ!」と愉快な気持ちに なりました。
 何とか、伝道の機会が与えられますようにと祈っていると「東京の天気、よさそ うっすね」と彼からも話しかけてくれ、スムーズに機会が与えられました。 「僕も、クリスチャンになる前は、KISSとかQueenとか、ファンクラブに入ってた んだよ。」「そうですか!エアロスミスはどうでしたか。」「ドロー・ザ・ラインと か、好きだったよ。KISSのジーン シモンズがクリスチャンになったって話知っ てる?それから、YESのキーボードで、リック・ウェイクマンって知ってる?」 「知ってます。あの(世界三大プレーヤーといわれる)リック・ウェイクマンです か?」「彼はクリスチャンになって、聖書のオラトリオを、オペラ歌手と一緒に作 曲、演奏したんだ。それをドキュメンタリーにしたことあるんだよ。」「ドナ・サ マーたちもクリスチャンで、そのミュージックディレクターたちと、ゴスペルのCDを 制作したんだよ、、」会話ははずみました。そして、「聖書は読んだことある?これ は、君が天国にいくか、地獄にいくか、一番、大切な情報だよ。ぜひ、読んで」とト ラクトを数種渡すことができました。「今日、必ず、読みます。ありがとうございま す。」神さまが祈りに答えて、伝道の機会を与えてくれたことを感謝しました。

7.みんな、神さまが愛する子どもたち
 年末は、様々なミーティングや先月のジョシュア・ハリスのDVDほか、数種類のビデオ編集に打ち込みました。そして、お正月は、二日間だけですが、路傍伝道に加わ ることが許されました。
 原宿駅から、明治神宮に向かう橋の前、日本で最も初詣客が行きかう道に、聖書の みことばの看板とともに立つことができました。まず示されたことは、とにかく、行 きかう数十万人の人々、「みんなが、神様の愛する子どもたちである」ということで した。そして、ものすごい多くの人々が、天の父を知らず、あるいは反抗して地獄に 向かっている現実です。
 あまりの多さの前に、無力感を抱き、ただ、聖霊に力、お願いしたくなりました。
 最近、ポール・ブローマンさんが私に、「謙遜、学びたければ、「謙遜」について 書かれた本を読むことじゃないよ。街角で聖句看板もって、路傍伝道すればいいよ。」と話してくれました。まさに謙遜の体験に導かれました。
 警察は、とりわけ今年、伝道者たちにやさしくなっていました。前日は、女性に絡 まれて、たばこの煙等で妨害を受けていた若い女性のクリスチャンを助けにきて、退 くようにと命じてくれたそうです。もちろん、それは継続の実績があり、お金や会員 募集ではなく、ただ聖書のことばを届けたいとの動機への理解もあるのでしょう。
 ちょうど、私の数メートル先で、ある人々が、看板をだし、募金活動を始めまし た。でも30秒もしない内に、中止させられました。代表の人が「NPOで…」と 粘ってましたが、まったく相手にされずに、扉開かず。警察の、まったく違う対応 が、とても印象的でした。警察は、ただ聖書のことばを伝えようと、何十年も継続し てきた伝道チームに、明らかに敬意の念をもってくれていると感じました。
 私は、橋と表参道の中央で、看板を持ちました。たぶん、30万人ぐらいは通り過ぎ たと思いますが、7,80%の人々が、しっかりと聖句を読んでいきます。声に出し て、読み上げる子も多く、また、置いておいたプレゼントの聖書をもらっていく人 も、ずいぶん与えられました。強く反対してきたのは、酔ってどなってきた人、一人 のみでした。でもその人ですら「3日までは、日本の正月だ。外国のものをもってく るな。1月4日、5日ならゆるせる。」ということでした。4日、5日ならいい…と いうぐらい、浸透しているということでしょうね:−)。

8.「神はいない」看板を掲げた若者たち
 今年初めての体験もありました。私たちの横断歩道をはさんだ向かいの橋に、「神
はいない」「占(わな)い」と黄色い紙に、墨をたらしたおどろおどろしい文字で書 いた看板をもっている若者が立ちました。その橋は駅と反対側で、通る人はほとんど いないせいか、警察も、無視している状況でした。その反対側の橋から、すぎゆく人 は」「こぇー。あの人、こわすぎる。おっそろしいよ」…「デスノートの○○に似て る」、「ばちがあたって、即死するんじゃない?」…と、気味悪がっていました。通 り過ぎる人々は、私たちには、そんな態度をとることはなかったので、これも人々は ちゃんと見分けるんだなーと思いました。
 1時間後、もう一人、新しい人が加わって、彼らは、二人になりました。それにし ても、かわいそうな気もして、その二人に伝道のトラクトをもっていきました。「こ れ、聖書のことば書いてあるけど、あげるよ。」「(リーダー)いりません。聖書は 読んでるし。」「僕も、いりません。共同訳聖書をもってますから。」「あれ、クリ スチャンなの?」「(リーダー)彼は、まあ、そんなところです。」「これ、読み な」「(リーダー)いりません。僕は罪深いですから。無神論者です。近づかない方 がいいですよ。サタ二ストでもあるし、サタン二ズムうつりますよ。罪深いから、僕 はだめです。」「大丈夫だよ。すべての人はゆるされるんだよ」「え、本当ですか、 それはありがた…」そのとき、顔が明るくなりました。「イエス・キリストを信じれ ばね。」「え、信じなきゃダメですか」「そう。これ、一番大切な情報だから、読ん で」「いえ、いりません。いいです。」「そうか…。」それで、私は去ることにしま した。
 午後、そのグループは7人に増えました。「神はいない」「ここは地獄の2丁目」 といったよれよれの看板を立てながら、談笑していました。そして、4時過ぎに、帰 り支度を始めました。「彼らのことも、神さま、愛している。聖書や福音を聞くチャ ンス、これから、どのくらいあるかわからない…」との思いが強く与えられました。
 それでトラクトもって、再び、彼らの元に渡りました。「これ、絶対、読みな。大 事だから」と、リーダーに差し出しました。彼は、「ありがとうございます」と今度 は素直に、うれしそうに受け取りました。様子を見ていたメンバー全員が、なんと、 みんな直立の姿勢で、トラクトを受け取りたそうに手を出したまま待っていました。 順番待ちで並んでるという感じです。それで一人ずつの手に渡して、「必ず、読め よ。絶対、大事だから。」全員、「わかりました。ありがとうございます。」という ことでした。ハレルヤ!こんな感じでとてもうれしい一日、年末年始でした。希望を 失った、暗い時代に、預言者エレミヤに、希望のメッセージが託されていました。

わたしはあなたがたのために
立てている計画をよく知っているからだ。
− 主の御告げ。−
それは、わざわいではなくて、
平安を与える計画であり、
あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
(エレミヤ 29:11)

 私たちチャーチ&ホームスクーラーも、暗い時代に選ばれ、希望のメッセージを託されています。魂の救いという、強い目的が授けられているので、日常の困難は、小さなものとなっていきます。そして、伝道は、みんな、できます。形は様々であっても。  伝道に失敗はありません。信じてくれたら最高ですが、結果は、聖霊の働きです。 私たちの命じられていることは、大胆に宣べ伝えることです。聖霊の愛と力をもっ て。そのチャンス、与えられることを祈りながら、チャーチ&ホームスクーリングを続けられたら、なんと素晴らしいでしょうか。

9.形にこだわらず、本質で
 今月第一週の土、日は、埼玉のチャーチスクールの新しい校舎の開所式でのメッ
セージと、一つの教会でのセミナーの機会が与えられました。スクールでは、数年前 は、自閉症傾向とお医者さんに言われていた子どもが、一番明るく「稲葉さーん」と 走って近寄ってきました。一度、転校して離れていた生徒さんが、白馬に来て、その 後、スクールやイエス様とのきずなを取り戻していました。ほかにも、たくさん、素 晴らしい業が進んでいたので、また機会あれば分かち合いたいと思っています。 白 馬以降、ホームスクーリングに踏み出された中学生の由佳ちゃんとも会いました。
 日曜には、数年前、夏キャンプや白馬に来られながらも、家族の事情で、「我が家 は、できなかった」とおっしゃられる方とも出会いました。「そんなことないです。 週2時間からでも、スタートしてるじゃないですか。辞めた…と思わず、あきらめ ず、継続していってください。形ではなく、本質ですから!」
 ロサンゼルスに帰ってからも、久しぶりにあったティーンエージャーを抱える親た ちが、次々と話してきました。「今、反抗で困っているの。やっぱり チャーチ&ホームスクーリングすべきだったのかしら…」「あきらめないで。今から でも、フルタイムでなくても、まず、週2時間からでも始めよう!真剣に。魂がか かっているから。」
 「これまでわが子を公立校に送った自分に矛盾があった。取り戻すのに、大変な苦 労をとおった。私の教会では、我が家をはじめ、ホームスクーラーが続出し、この1 年で8家族に増えました。今、すごく、楽しい。でも、日本では、ホームスクーリン グ、大変らしいですね。」「大変だけど、犠牲と苦労があるからこそ、親の愛はよく 伝わってます。実が実ってきています。社会も変わってきてます。選択枝があってい いというコンセンサスができてきているし。教育官僚の方々の多くも、「親だ」とい う真理には、気づいているし、敬意を示す人々も増えてきています。神さまは真実ですよ。」

それぞれ、主に導かれたスタイルで、忍耐と謙遜をもって、平安と希望の計画を まっとうしていければと改めて思いました。

    ますますの祝福を祈ります。
今年もよろしくお願いします。
チア・にっぽん代表 稲葉寛夫

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