チア・にっぽん Chea Japan - Church & Home EducatorsAssociation Japan
巻頭言61
恐れるな。虫けらのヤコブ、イスラエルの人々。
わたしはあなたを助ける。
……見よ。わたしはあなたを鋭い、新しいもろ刃の打穀機とする。
あなたは、山々を踏みつけて粉々に砕く。
丘をもみがらのようにする。
あなたがあおぐと、風が運び去り、暴風がそれをまき散らす。
あなたは主によって喜び、イスラエルの聖なる者によって誇る。
(イザヤ41:15,16)

敬愛する皆様、新年の祝福を祈ります。お陰さまで、今年でチア・にっぽんは、7年めに向かいます。主にあって、皆さんにますます、効果的に貢献できればと祈っています。今年も、どうぞ、よろしくお願いします。
チア・にっぽん代表 稲葉寛夫

1.イエス様を殺した人は誰!   ―神を愛するために生まれた私たちの使命
 1月は、東京ホームスクーリング祈祷会、子どもたちと親御さんたちに囲まれてのメッセージで幕を開けました。

 この素晴らしい子どもたちと、もっと、神様を愛する歩みができればとの思いで、最近聞いて、私自身の心に響いた話しをしました。

 「イエス様を殺した人は誰?」「ピラト!」「そうだ。他には?」「パリサイ人!」「その通り。他は?」「サタン!」「そうなんだよね。他?」「……」「それでは、どなたかどうぞ。」「私。」「うーん、そうともいえるね。私たちの罪のために、イエス様死んでくれたんだね。他には」「………」「神様だね。神様がイエス様を殺すこと、自分で決めたよ。もし決めてなかったら、サタンがいくら攻撃しても、イエス様、強いから死ななかったよね。ではなぜ、殺すこと決めた?」「私たちの罪の罰を身代わりとなるため。」「そうだね。それだけ、私たちを愛してたんだね。自分自身、そして一人子のイエス様を殺してまでも、私たちの命を大切に思ってくれてたんだね。私たちは、主を愛するために生まれたんだよ。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、愛するためにね。(申命記6:5)」

2.伝道できるように.祈ること
 「そして、すごい使命が与えられている。神様のことを伝えるっていう使命だよ。伝道したことある人?」「ハーイ。」(3分の1ぐらい)「うん、偉いね。これから伝道したいと願っている人?」「ハーイ。」(残り、ほとんど。)「いいねー。ではどうやって、伝道できるようになれるか、知ってる?」「……」「祈るんだよ。私たちを愛して、死んでくれたイエス様、あなたのことを伝えさせてください。」って祈るんだ。それが秘訣だよ。祈りたい人。」「ハーイ」(全員)じゃあ、みんなで祈ろう。

3.皆さん、ご苦労様です
 敬愛するチャーチ&ホームスクーラーの皆様、今、関心をもたれたり、応援しようと考えておられる、この手紙を読んでおられる全ての皆様、ご苦労様です!皆さんが多くの犠牲と勇気をもって、立ち上がられ、また、立ち上がろうとされていることを誇りに思います。このチャーチ&ホームスクーリングは祝福も大きい代わりに、それだけ、犠牲や困難も伴うでしょう。その中で、進み続ける皆さんに敬意を持って、祈っています。困難もあるでしょうが、その犠牲は、数年後、あるいは数世代後、大きな報いとなって返ってくると思います。のちの報いも楽しみにしつつ、共に歩めればと思っています。

4.家族伝道の機会のプレゼント
 昨年11月、真祈史やエミリと共に祝福された白馬を終えてロサンゼルスに帰った後で、すぐに、東海岸と日本への急な出張が入りました。日程的にいくつか、断らなければなりませんでした。特に残念だったのは、エミリ(8)のバイオリンの初めての発表会があって、和紀子が琴で伴奏するリサイタルに、出席できなくなることでした。エミリに聞くと、「大丈夫。気にしないよ。」ということでした。でも日程が近づくと、「後、1日残れれば、リサイタルにこれるのにね。」とポツリ。後ろ髪を引かれる思いでしたが、主にゆだねて日本に向かいました。
 日本で和紀子から電話がありました。教会のクリスマスで、日本の琴の演奏とメッセージを急に頼まれたとのことで、聖書の紙芝居を入手してほしいとの連絡でした。ハリウッドの関係者が多く集っているアメリカ人の教会ですが、和紀子は最近、琴や日本の文化を用いての伝道会や、折り紙でのクリスマスのオーナメントの制作を通しての子どもミニストリーなど、矢継ぎ早に頼まれ、伝道の機会が増えていました。私は日本で紙芝居を買って帰りました。和紀子に与えられた知恵は、エミリのバイオリンと一緒に「荒野の果てに」を共演するという案でした。
 「ハレルヤ!」でした。もっとすごい、伝道会で演奏を聞ける新プランになって返ってきたわけです。当日は、音響のセットとか、少しは私も手伝え、真祈史はユースの聖歌隊に参加、家族で伝道に関われました。
 和紀子の紙芝居と演奏は、牧師さんの前座だと、二人で思っていました。ところが和紀子が終わったら、牧師さんは、献金のかごを回して、祈って、200人あまり集まったクリスマス礼拝が、終わってしまいました。和紀子の役は重要でした。でも、主の助けの中、堂々、福音を伝えられて、みな心かよいあったときが与えられました。この日、一層、我が家は主を讃えました。

5.困難を見ずに、主に頼って歩む!
 こんな主からの励ましを受けながら、困難もあったりして、戦いは続きます。でも、主は、その困難や現況を見ずに、「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」(詩篇37:5)で信仰の勝利でいくように、示されます。もちろん、「逆境のときは反省せよ」で、失敗自体は、深く悔い改め、繰り返さないように、心を決めつつ、聖霊にお願いしつつですが。

6.「賞を受けられるように走りなさい。」(1コリント 9:24)
 聖書は「あなたがたは賞を受けられるように走りなさい。」(1コリント 9:24)言います。このみことばは、「生ぬるく歩んではいけない、志を高く」と、とても私の心に響きました。2006年を、ただ、漠然と走るだけの1年にしてはならないと思いました。
 私には、過去に、過酷な練習をしたけれど、漠然と「賞の取れない走り方」をしてしまい、今の教訓となっている失敗体験があります。高校時代、硬式野球部に属して甲子園をめざしていました。先輩が甲子園に出場体験のある、地元では古豪と呼ばれるチームで、専用球場、雨天練習場とそろい、遠足や文化祭は一切、参加せず、夏休みも1日だけで、朝7時から夜9時近くまで練習というチームです。OBの関係で、プロ野球のエース投手が練習を見にきてくれ、「こんな練習しているチームはない。絶対、甲子園はいけるよ!」と言ってくれ、私のバッティングを見て「ボク、いい振りしてるね。」と、いってくれたりもしました。
 私は、毎日の過酷な練習がいやでした。こなすことに精一杯で、いつも、早く終わらないかなーとか思いながら、すごしていました。3年生の春の大会まで中軸を打つレギュラー選手でしたが、最後は、コーチャーズボックスで3年生の夏を終えました。その後、20年ぐらい、疲れたときなどに見る夢は、決まって、野球部で悔しい思いをしている夢でした。
 主は全てを益に変えてくれ、当時、培った体力や忍耐力を今に、役立てくれています。でも、それだけでない、重要な教訓が与えられたと思っています。それは、クリスチャンとして、チャーチ&ホームスクーラーとして、漠然と「時」をこなしてはならないということです。聖書は言います。
 「競技場で走る人たちは、みな走っても、賞を受けるのはただひとりだ、ということを知っているでしょう。ですから、あなたがたも、賞を受けられるように走りなさい。」(1コリント 9:24)
 では、聖書が命じる「賞を受ける走り」はどのようにしたらできるのでしょうか。「ただひとり賞をもらえる走り」を、それぞれがして、チャーチ&ホームスクーラー、みんなで賞をもらえる道は、どの道でしょうか。

6−A 朽ちない冠を得るための自制
 正月向けのテレビ番組で「箱根駅伝」が放送されていました。うまく走れなかった選手の一人は、泣き、チームメートに手を合わせて詫びながら、倒れこむようにゴールインをしました。ほとんど下馬評に無かった大学が、総合優勝でしたが、このチームは、夏は毎日40キロを走り続けてきました。どの選手も、この日をめざして、どれだけ自制し、命がけの練習を積んできたことか、、、と思いながら、私は画面を見ていました。
 聖書の言うとおりです。「闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。」(1コリント 9:25)私たち、チャーチ&ホームスクーラーは、今年、神さまを心から愛するゆえに、 何を自制すべきか。子どもたちの魂を獲得し、養い育てていくために、何を選択し、何を犠牲にし、何を決断すべきか。聖霊の声に耳を澄まし、より頼み、見分けて歩んでいけるか。
 「賞を受ける走り」があるということは、「賞を受けない走り」があるわけです。同じく走るのであれば、聖書の命じる神さまからの「賞を受ける走り」を一心にひたむきに走ろうではありませんか。

6−B 決勝点がわかる走り方
 アメリカでメジャーリーグのドジャースの選手を1年越しで取材する機会を与えられました。彼らの歩みは、ひとつひとつの練習に対する目的意識が明確で、自分のウィークポイント克服するための方法をしっかりと抑えている点が、とても印象的でした。息子の真祈史が所属した野球チームのコーチが、真祈史に指導している話を聞いて、「あ、これ知ってたら、高校時代、もっと活躍できたなー」と強く思ったこともありました。高校時代の自分の練習は、ハードな練習は重ねていましたが、練習ひとつひとつへの目的意識が不明確でした。
 本屋さんに行けば、たくさん、野球の指南書があり、私は基本的に読書が大好きだったにもかかわらず、野球の参考書は、1冊も読んでいませんでした。今思うと、不思議なくらい研究をせず、ひたすら、でも、いやいや、練習ばかりしていたのです。家に帰ってからの自主トレも含めて。
パウロが、「私は決勝点がどこかわからないような走り方はしていません。空を打つような拳闘もしていません。」(1コリント 9:26)といいます。行くべき、目的、決勝点はどこか。
 「私はすべてのことを、福音のためにしています。」(1コリント 9:27)「私は、自分はすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標をめざして一心に走っているのです。」(ピリピ 3:13,14)
 チャーチ&ホームスクーリングの決勝点はどこか。最近、聞いてなるほどと思う3点がありました。一つは、子どもたちのために。その魂の救い、キリストの弟子の心を与えるためであり、伝道の心をはぐくむこと。二つめに、この世の中でさまようほかのクリスチャンへの励ましとチャレンジ、そして3つめに、神様を喜ばせるために。「それは、徴募した者を喜ばせるためです。」(ピリピ 2:4)その3つの明確な決勝点めざして、走っていきます。その日の出来事や状況に、一喜一憂せず、「イエスから目を離さないで」(へブル 12:1)、一つ一つの出来事に意味を見出し、「知恵の欠けた人、、、神に願って」(ヤコブ 1:5)、決勝点をわかりながら、走りたいと思います。

6−C 聖霊の力で、一歩、一歩   ―虫けらのヤコブの敢然な歩み
 もちろん、その歩みは、自分にはできません。聖霊の力で、今日できるところを一歩、一歩です。悔い改めながら。どれだけ、自分ではなく、主に頼って歩んでいけるか、状況に翻弄されず、主のみことばに確信し、頼って歩めるかが鍵と思います。
 私が職を退き、神学校に進み、生活費のための貯金もほとんどなくなりかけたころに、さらに上記のことばに続く、聖句が響きました。このことばは、今、全国のチャーチ&ホームスクーラー、あるいは、その予備軍、サポーターとして、ひたむきに歩んでおられる皆さんに当てはまることばではないかと、今、思っています。
 「恐れるな。虫けらのヤコブ、イスラエルの人々。わたしはあなたを助ける。、、見よ。わたしはあなたを鋭い、新しいもろ刃の打穀機とする。あなたは、山々を踏みつけて粉々に砕く。丘をもみがらのようにする。あなたがあおぐと、風が運び去り、暴風がそれをまき散らす。あなたは主によって喜び、イスラエルの聖なる者によって誇る。」(イザヤ41:15,16)
 逆風が吹いても、物に事欠いても、ただ主のマントを着て、虫けらの私たちはひたむきに敢然と歩んでいこうではありませんか。

6−D 形よりも本質を
形は微妙に違っても、本質で心を合わせていこうではありませんか。
 たとえば、ご主人がノンクリスチャンでまだ、認められない場合は従うよう、あるいは奥さんが病気であれば、それは無理しないで、でも、ホームスクーラーのマインドをもって、週2時間からでも進める。そうすれば、本質では立派なチャーチ&ホームスクーラーだと思います。
 「いろいろな事情から、まだ道は開かれませんが、夫婦で、必死にマガジン、ニュースレター、チアの教育書等を熟読し、臨んでいます。」、「チャイトレ、親の道、コミュニケーション、みな読んでます。最善を祈り求めています。」等々、、。と、いう声が事務局に寄せられています。多くの真剣な祈りと決心。様々なスタイルで、本質的なチャーチ&ホームスクーリングを体験されている方々が、私たちの予想以上に、多く起こされつつあることを思います。
 教会も親も熱心で、外からは、良い子、良いクリスチャンに見えたのに、その当時の子どもたちが、今、ずいぶんと主からはなれている、、、、最近、そんな相談も受けました。よいクリスチャンの形作りではなく、内側、本音の部分で主と深い交わりを持つ、親子のきずな、人々とのきずなを持つ、子育て。そのために日々、主の召しに応じて、できるベストを積み重ねていく必要を思います。「聖書が教える親と子のコミュニケーション」、「チャイルド・トレーニング」とか、本音のきずな形成についての神様の知恵など、勝利への武器があります。今年も、コンベンションほか、稀有の情報収集の場ももうけられます。
 「密議をこらさなければ、計画は破れ、多くの助言者によって成功する」(箴言15:22)です。
 他の人の違いやプロセスを尊重すること、競ったり、冷たい心をもったり、いじめる者の仲間になったり、攻撃したりしないこと。できない自分を悔い改めつつ、「イエス様、100%。私たちはゼロ。」子どもたちの魂のために、そして、主を喜ばせるために、心一つに進むこと。そのことを、今、改めて示されます。

7 ディズニー映画「ナルニア国物語      
―第一章 ライオンと魔女」大ヒット
―本物のメッセージ、福音が求められていく時代の中で
 新年にかけて、CSルイス作品を映画化した「ナルニア国物語-第一章 ライオンと魔女」が、全米で大ヒットしています。現在、興行収入は欧米で500億円を突破、「パッション」に続いて、福音をのせた映画が再び、席捲しています。人々の魂は、本物のメッセージ、福音を求めているということでしょう。
 ちなみに、CSルイスは、ホームスクーラーの大先輩。12月にはディズニー映画の社長室を2度、訪ねる機会が与えられ、日本公開にも、不思議と話がつながっていくことになりました。日本公開は3月から。詳しくは、2月末発売のチア・マガジンでご紹介しますね。
 本質が求められていくこの時代に呼び出された、新しいもろ刃の打穀機。漠然とこなすのではなく、決勝点のわかる、みなで賞をもらえる志し高き歩み、虫けらのヤコブでありながらも、主が「恐れるれな……たじろぐな。わたしがあなたの神だから。」(イザヤ 41:10)とされる、主により頼む歩みを、敢然と進めたい。7年目に向かっていく、新しい1年、皆さんとともに、主に喜ばるように、歩んでいきたいと祈っています。今年もどうぞ、よろしくお願いします。
    皆様の上に、ますますの祝福を祈ります。

感謝しつつ
稲葉 寛夫

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