| 巻頭言54号 |
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| ― 『 信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。』(ヘブル 12:2) |
| ハレルヤ! 皆さん、お元気ですか。皆さんに祈っていただいたチア・コンベンションが、祝福の内に終わりました。これまでで最高の1400人あまり(のべ数は2倍弱)の参加者を与えられました。6年目を迎えた今年は、皆さん、困難を耐えて主に委ねて進まれたかいあって、チャーチ&ホームスクーリングの実が、全国で育ち、見え始めてきたという感じです。「学校任せ」、「親の責任」、「聖書の教育命令」といったことに、注意を払わない方が変だということに気づく人々が日増しに加えられている、そんな思いを与えられました。 |
| チア・にっぽん代表 稲葉寛夫 |
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| コンベンションに先立ち、ビデオ「チャーチ&ホームスクーリング 神を愛する者の選択」の取材に回る日々が続いていました。私自身、とても励まされたので、取材日誌から紹介したいと思います。 |
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| 1.時が来ると実がなる―忍耐をもって走り続けよう(ヘブル12:1) |
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| 4月10日、グレースインターナショナルスクールの入学式に招いていただいた私は、式後の取材を終えて、うれしくてしょうがありませんでした。高校クラスに進学した遠藤新くん(複合型チャーチ&ホームスクーラー)が、「チャーチ&ホームスクーリング、とてもよかった。親は神様の代理人だから、親を尊敬するようになって、、、。」と心から答えてくれるではありませんか。3年前にマイクを向けたときには、沈黙が続き、言葉がかえってきませんでした。追加ロケの時に、弟の輝くんが「将来は東大に行って、チャーチ&ホームスクーラーでも行けるとみんなをびびらせたい。、、、でも、ちょっと無理かなー」と話したとき、お兄さんらしく、笑いながら「初耳だ。知らなかった。」とやさしくフォローしていました。遠藤くんがたくましく成長している姿を見て、とても励まされました。「公立学校にいる時間の長かった長男は、その分、傷が深かったが、それが、いやされて、、、。」と振り返るお母さんの禎子さん。忍耐の中に着実に、蒔かれた種が成長し、育っていく実。「私たちの前に置かれている競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか。」(へブル12:1) |
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| 2.犠牲―羊のためにいのちを捨てて(ヨハネ10:15) |
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| 一人ひとりを主にあって育てていく背後には、尊い犠牲があります。遠藤夫妻と共に、新君らをバックアップしてきた教師の六嶋正明さんは、明るく、遠慮しつつ、答えてくれました。「最初の6ヶ月は無給。その後、5万円、8万円となって、今、給料が月12万円となりました。」同校は、今年の入学式、初めて定員を拡大し、19人の生徒となりました。首都圏にあることもあり、多くの入学希望者に恵まれましたが、これまで4年間は、あえて定員を15人に絞っていました。開校直後の時期、少人数を保ち、スタッフ間のきずなを強めつつ、一人ひとりをキリストの弟子として育てることに集中するためとのことでした。その分、経済的には、先生方の犠牲を伴いました。この点は、GISだけでなく、あるチャーチスクールでは、お母さんたちが中心で、全員無給というところもあります。結果的に、生徒さんが増えることはよいと思うし、適度の報酬は必要なことと思います。ただし、困難を覚悟でスタートし、最善を求めて犠牲を払われている、その動機に、真理を思い、このように心尽くされている全国の先生方の努力に頭が下がります。「わたしは羊のためにわたしのいのちを捨てます。」(ヨハネ10:15) |
| ビデオ完成後、森川校長から連絡をいただきました。ビデオの中で、当初、多くの祈りをもって育ててきた、ある生徒さんが、「GISのみんなが大好き。将来は、ホームスクーリングしたい。チャーチスクールの先生をやりたい。」と、明るく答えている姿を見て、驚きとうれしさで、教師全員が泣いたという連絡でした。 |
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3.ダブルスタンダードの苦しみの果てに
―すべてを益としてくださる(ローマ8:28)
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| 健康面で重度の困難をくぐってきたのは、石川県小松市のホームスクーラー鈴木さん夫妻です。2002年、鈴木和廣さんは、礼拝後倒れ、40日間の意識不明が続きました。数回にわたる危篤状態を繰り返したあと、奇跡の回復を見せます。 |
| 長男の義一さん、長女のかをりさんは、ティーンエージャーの時代に、聖書の基準とこの世、友人たちとの基準のギャップ、いわゆるダブルスタンダードの苦しみの中で、神様や親とのきずなを拒絶する日々を過ごしていました。父、和廣さんの闘病と回復は、そんな二人を変えていく機会に用いられていきます。その経験をふまえ、鈴木さん家族は次男、義人くんとのームスクーリングに踏み切り、現在、闘病や看護の日々と平行して取り組んでいます。 |
| 主と親から離れる苦しみと回復の喜びを体験した義一さんやかをりさんの心からの証言は、子どもたちが、信仰や魂の命を次々と失っていく現実の中で、会場での多くの人々の魂を揺さぶっているようでした。(教会の幼稚園が祝されながらも、その後、ご自分のお子さんを含め、多くの魂が主から離れていった体験から、チャーチスクールを始めた、志木クリスチャンスクールの久保真理校長のことばにも重なります)。和廣さんは、その後、左足を切断されます。苦難は続きますが、教会やチアのメンバーを含め、多くの人々を励ます日々が続いています。 |
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| 4.実力を養う |
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| 学力の面でも、がんばっている姿も、安心しました。東京都の豊田さんは、半年前にスタート。小4からホームスクーリングをスタートしたひとみちゃんは、聖書や聖書に基づく理科、体育など、お母さんと一緒に勉強します。お母さんが弟の義宣(よしのぶ)くんとすごしている時に平行して、ひとみさんは算数や国語などの一般科目の学習をひとりで進めます。教材は通信教育のZ会と日能研の「知のつばさ」です。お父さんの肇さんは、「有名中学受験をめざす子どもたちの中にいて、ホームスクーリングしているひとみが偏差値もキープしていて安心している。」とのこと。お母さんの宏子さんは、「もともと、どこの有名校に進学させようかということばかり考えていた。そんな中、親子で聖書を学べることはいいことだ。というくらいでコンベンションに参加しましたが、これは霊的な戦いだと気づいた。マガジンを全部読むよう言われ、その時は13号まで読んで、不安が全くなくなり、これでいけると思った。」とのこと。ご主人の肇さんは、「最初は、不安もありましたが、始めたら、空気のように当たり前になりました。クリスチャンになる前にあれこれ、考えていたことが、クリスチャンになる決心をしたとたん、その意義や真理に気づく、その体験に似ています。」と、余裕でした。お母さんとひとみちゃんは、週1回、新宿駅での路傍伝道です。トラクトを、もらってくれない人も多い中、「少なくとも5人はもらってくれるから。イエスさまのことを知ってもらいたい。」と泰然と答えるひとみちゃんの芯の強さが、ますます、祝福されていくことを祈りました。(栃木の吉本さん、長代さん、家族も、ホームスクーリング型、チャーチスクール、5年目。英語版のボブ・ジョーンズ大学の教科書を使用しているため、10歳の吉本唯ちゃんは、5年生の算数を英語のまま、らくらくこなしていました。) |
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| 5.余裕―しつけと訓練の実 |
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| それぞれが、困難を体験する中で、ある時点で、ふっきれて、展開している家族やチャーチスクールの姿、その余裕も励ましでした。ホームスクーリング5年目を迎えた赤津めぐみさんは「楽と言っては、申し訳ないですが、今、楽ですね。」と明るく答えてくれました。子どもたちは、掃除、洗濯、ほか、よく手伝います。「子どものしつけ、箴言に基づいたスパンクのことほか、180度、考えが変わった。そして、よかった」という赤津裕二さん。「聖霊の声により敏感に従っていくこと」を示されているとのことでした。 |
| さらに天文学博士の衣笠健三さん率いる、ホームスクーラーの衣笠ファミリー。現在、子どもが5人に増えました。朝6時から、長女の光ちゃんを先頭に、聖書と家の仕事(お弁当作りから、ごみ捨て、食器洗い、ほか、多数)、そして勉強と続きます。なんか、「家族全体で楽しく聖書に向かってる」っていう感じで微笑ましかったです。「なにか問題があっても、それでホームスクーリングを止めるという考えには、もう戻らない」、奥さんの葉子さんは、答えてくれました。 |
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| 6.天国と地獄―今からでも遅くなかった |
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| とはいえ、不安感は、チャーチ&ホームスクーリングを踏み切った後でも、続きます。「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。、、、これを、あなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、寝るときも、これを唱えなさい。」(申命記 6:4-7)この命令に応じて、3人の子どもたちのホームスクーリングを2年前から始めた吉村さん。しかし、1年たっても長男の拓也くんの無気力な様子は変わらず、「拓也は、中学生のときにホームスクーリングをはじめたから、もう遅かったのかな。」と悩み、不安にかられたそうです。その拓也くんは、ある日、天国と地獄が書かれたトラクトを読み、魂が開かれ、そして、伝道に燃えるティーンエージャーに変えられ、妹の さんたちにもよい影響をもたらしていきます。現在、カナダで5ヶ月間のGLEEMプログラムをエンジョイ中。生きる目的として「魂の救い、キリストの弟子の心、そして伝道」という目的を明確に持ち、吉村ファミリーは変えられていきます。(伊勢崎ICSの子どもたちの伝道の姿もさわやかで胸を打ちます。) |
こうした中で、「ホームスクーリングして家族が聖書と祈りに満ちて安心。不安がない」と全面的に喜ぶのは、2年目の中田夫妻。「ホームスクーリングしていなければ、娘の黎は、もちろん、夫婦関係も危なかったね」と、喜びます。 |
そして、フィリップ明泉学園長は、「イエス様は、神の国を、よく話した。天国に入ることが、何より大事。いつも天国のことを思い、たとえ、地上で、どんな損をしたとしても、チャーチ&ホームスクーリングをやってください。」と励ます。ポール ブローマンさん(明泉創設理事、グレープシティ会長)は、「親の模範」の必要をチャレンジします。 |
| ほかにも、たくさんのチャーチスクール、ホームスクーラーを取材、収録させていただいてますが、いいつくせない、感動と励ましでした。ぜひ、ご覧ください。 |
チアの経済を支えるほかの、いくつかの仕事の合間のロケでしたので、取材も編集も奇蹟的でした。カメラのファインダーをのぞきながら、立ったまま、眠ってしまったのは、初体験:・)。編集もかなり追い込まれたので、今年は、50分、1本だけで、あとは、来年にまわすべきと、迷いながらですが、スタッフ一同、苦渋の決断をしました。でも、なぜか、突然、力と気力と編集のスピードが与えられ、50分の2番組で、取材した各家族、チャーチスクールをほぼ全部、紹介できました。これは、スケジュール的に、奇蹟以外、なにものでもないことを、スタッフ一同、確信しています。今、情報として出すことが、神様の御旨だったのだなーと主の恵みを感謝しています。しばらく、半徹夜続き、最後は、完全徹夜で、大阪コンベンションに、滑り込み間に合いました。今日も、「大評判で、今、教会のいろいろな方々の手をまわっています。」と聞いて、うれしく思っています。きっと励まされると思います。ぜひ、まだ、チャーチ&ホームスクーリングをよくわからない方のために、用いてくださったら、祝福わかちあえてもらえるかなと思います。 |
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| 7.ヨシュアの世代―今の犠牲を5代先のために |
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| コンベンション中、基調講演者のマイク・ファリス弁護士(HSLDA理事長、パトリックヘンリー大学学長)が、「ヨシュアの世代」と題して、今の犠牲と努力は、主の恵み中、3代後、5代後、あるいは、1000代に祝福が及ぶということを強調され、その通りと思いました。今の時点で、すでに、目に見える恵み、まだ、目には見えない恵み、試練、困難、苦難があるかと思います。失望や、焦りや、恥づかしめがあるかもしれません。しかし、「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは恥づかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。(ヘブル 12:2)」、その主がわれらの主であり、模範であり、助けをくださる方であることを思います。そのイエスから「目を離さない」命令に応じたく思います。 |
| 自己中心の時代、「だれもみな自分自身を求めるだけで、キリスト・イエスのことを求めてはいません」(ピリピ 2:21)、このような時代です。聖書は命じます。「あなたがたは、このような反抗を忍ばれた方のことを考えなさい。それはあなたがたの心が元気を失い、疲れ果ててしまわないためです。あなたがたはまだ、罪と戦って、血を流すまで抵抗したことがありません。、、、訓練と思って耐え忍びなさい。」(へブル 11:3,7) |
| 天国のことを思い、自分を犠牲にしたイエスに習って、自分に死に、犠牲になって、でも元気に歩む、そんな歩みをさらに深くしていけるよう、祈る思いになりました。コンベンション中、各地域や導かれた人々とのネットワークを進めていただけたらと、時間の許す限り、壇上に来てもらい、インタビューさせていただきました。多くの方が、チャーチ&ホームスクーリングの狭き門に、立ち上がられていたことに私も驚きました。冒頭に書いたように、以前は、チャーチ&ホームスクーラーがマイナーでめずらしいパイオニアたちという感もあったかもしれませんが、今は、「主の教育命令に応じていない、自分の方がこれでよかったか、今何をすべきか気づかされた。」、そんな空気が会場に流れていると思いました。 |
ロケ、そして、コンベンションと、全国で奮闘する皆さんに、ずいぶん励まされ、安心しました。今度は8月始めのサマーキャンプで会いましょう。次の世代、その次の世代、そして、再臨と終末のときまで、1000代に至る祝福のために。
皆さんの祝福を祈ります。
感謝しつつ
稲葉 寛夫 |
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