チア・にっぽん Chea Japan - Church & Home EducatorsAssociation Japan
巻頭言52号
 ― 『ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標をめざして一心に走っているのです。』(ピリピ3:13、14)
 ハレルヤ! 皆さん、お元気ですか。来るチア・コンベンション、30名あまりの先生方の講義内容を含めたプログラムのスケジュールと抄録、また、映像でまとめましたDVD「ようこそ、チャーチ&ホームスクーリング」を同封させていただきました。イエスさまは「実で見分けよ。」と私たちに命じてくださいました。それで、全国の皆さんに、映像を通して、日本のチャーチ&ホームスクーリングのファクト(実)を見ていただこうと思い、企画させていただきました。時間や資金、労力がかかり、もしかすると、これは2度とできないサービスかもしれません。でも、魂のかかった大切なムーブメントのために導かれ、思い切って行うことにしました。皆さんへの応援の思い、私たちの心を込めた贈り物として送らせていただきます。用いていただけるよう、お祈りよろしくお願いします。
チア・にっぽん代表 稲葉寛夫


☆ 真の実力をつける

1.子牛のようにはね回る日々(マラキ4:2)
 ― 「わたしの名を恐れるあなたがたには、義の太陽が上り、その翼には、いやしがある。あなたがたは外に出て、牛舎の子牛のようにはね回る。」(マラキ 4:2)
 先月、朝一番の新幹線で、ぼーっとしながら、歯を磨いていたら、いきなり、鼻血が流れてました。ティッシュもタオルも持っておらず、始発の新幹線ということもあり、3つあるトイレも長蛇の列で、トイレットペーパーをもらえませんでした:-)。
 福井でのチャーチ&ホームスクーリングセミナーに向かった朝のことでした。本当は前日入る予定でしたが、その前の仙台を出るのが遅くなり、東京泊。ほかの仕事もあって、午前2時に寝て4時半に起きて、というスケジュールでした。
 仙台ではとても祝福され、プロ野球の、とあるジェネラルマネージャーが、チアに並行して製作している番組に出演し、キャスターのオリンピックメダリストの方のインタビューに答えてくれることになりました。そのため、急遽、スケジュール変更という、奇蹟的でうれしい扉が開かれました。その分、スケジュールがずれてしまいました。
 福井でのセミナー初日。特に午前中は、頭がぼーっとしていました。でも、セミナー後、ホームスクーラー3家族(親6人と子ども9人)が集まった夕食会では、なんか、親戚が「お正月」に集まったみたいになり、楽しくて勇気100倍、元気いっぱいになりました。
 日曜日は俄然、元気になり、礼拝メッセージ、午後のセミナーも、祝福の中で進みました。出席された皆さんは、チャーチ&ホームスクーリングへの不安や疑問を率直に話してくれ、盛り上がり、うれしくなりました。最後になってセミナーもピークになったころ、あれっと気づいたら、また、鼻血が出てました。「アレッ、すいません。鼻血でたみたいです。」会場から「右の鼻を、こうやって、ぎゅっとティッシュで押さえなさい(笑)。」と指導があり、「お母さんみたいなアドバイス、ありがとうございます!」という感じで、ティッシュを詰めながらのセミナーは暖かい家族的な雰囲気の中で、終わりました。主催した松岡牧師は、「鼻血ブー・セミナー 感謝!」という感じで楽しいフィナーレ。効率よく東京に戻れる「特急」を紹介してもらい、駅を猛ダッシュして飛び乗りました。すぐ出発するはずでしたが、電車は出発せず、反対側のホームの電車が動き出しました。まちがって「鈍行」に乗ったのでした。次の日のセミナー会場に着いたのは12時を過ぎていました。
 こんな感じの失敗やびっくりの多い日々ですが、「牛舎の子牛のようにはね回る。」(マラキ 4:2)日々で、感謝でやりがいのある、楽しい日々が与えられています。


2.本当の「実力」とは
  その前の週の山口のセミナーで、心に残った質問がありました。「チャーチ&ホームスクーリングはいいことと思いますが、現実にある日本の学歴社会については、どう思いますか。」
 これは最近、改めて考えさせられることが多いテーマだったので、タイムリーな質問で、感謝し答えました。
  「採用の時点で、出身大学名など、学歴を考慮する会社は、あると思います。でも仕事が始まったら、大学の名前だけなら意味がないことを、日本の多くの企業が気づいているのではないでしょうか。まだ、とらわれている企業は、今後、サバイバルできないでしょうし……。」
 小さな「チア・にっぽん」ですが、主のあわれみの中で、たくさんの仕事やプロジェクトが併走しています。多くの方々と接して仕事をするなかで強く示されることは、「学歴」よりも、子どもたちに「実力」をつけさせることの必要です。もちろん、「学歴」そのものを否定するわけではありませんが、そのような外面を目標にするのではなく、「実力」養成に重点をおいて教育する必要を、仕事をしながら強く思います。
 前述の福井、東京でのセミナーの翌日、映画「ジーザス」は、ハリウッドから二人のプロデューサーを日本に迎え、台本会議スタート。英語台本、4種類、約1000ページを読んで臨む必要がありました。会議を終え、夜になると、別な仕事のビデオプロジェクトの編集。平行して、コンベンションに向けて、7種類の本、教材の出版と新しい書籍の著作権交渉。2種類のDVD、マガジンの編集、そして、メダリストの方らを迎えた番組制作への準備……。同時進行するプロジェクト、それぞれに、編集者、翻訳者、デザイナー、クライアント、著作権契約をするアメリカの出版社……と、たくさんの人々との出会いがあります。
 その中で、長く仕事をやっていきたい思う方々には、共通項があります。子どもたちに身につけさせたい、必要だなと思う「実力」との共通項です。それが備わった人材は、企業でも、宣教団体でも、結婚相手としても必要とされ、真実の意味で「地の塩、世の光」となって、福音を効果的に宣べ伝えていける、その基盤となる共通項です。
 子どもたちに養いたい3つのポイントとは、「1.正直 2.勤勉 3.礼儀&従順」ということです。


3.子どもたちに養いたい実力  その1 「正直」
 聖書は、「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。」(出エジプト 20:16)と教えます。「本音と建前」、「うそも方便」といった裏表、二重の心を持つ慣習が強い中に育ってきた私たち、日本人の最も弱い部分かもしれません。日本人のことをよく知る海外の方から「多くの日本人の第一の罪は、真実の神を神とせず、自分や偶像を神とすること。第二の罪は、うそをつくこと、それを許容することでしょう」との指摘を受けたことがあります。
 しかし自分自身を振り返ってみても、気をつけているつもりですが、時に「ひょっと」口走っていたりして、気がついてあわてて謝り、訂正し、打ち消すこともありました。私の子どもたちは、アメリカの環境で育ったせいか、「うそをつく」ということが、何より悪いことだと考えてるようで、私よりもかなり敏感で、へぇーって、思うことがあります。この部分は、このまま育ってほしいなと、強く思っています。
 仕事のパートナーに、うそをつかれると、信頼を失います。次の仕事はお願いしにくくなります。まちがったら、素直に謝り、手を打てばいいところを、さらにうそを重ねてしまう企業の失敗も昨今はよく聞きます。自分自身の自戒を含めながら示されることは、うそをつかないということです。このことを徹底して、子どもたちに教える必要です。「主を恐れること、これが知恵である。」(ヨブ28:28)、そのことばの重さを思います。


4.子どもたちに養いたい実力 その2 「勤勉」
 2番目、勤勉。今は、一生懸命働いたり、いやな仕事や忍耐が必要な仕事を、額に汗し、犠牲を払うことを嫌う、そんな雰囲気のある時代かもしれません。「自己主張」や「手を抜く」世代、「好きなことだけさせる」、あるいは「そんなに、がんばらなくても」という流れです。聖書は、「ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。(ピリピ 3:13,14)とあります。もちろん、「会社人間となって、子育ては奥さん任せ、会社に命と忠誠を尽くす」とか、「ただ、がむしゃらに仕事をせよ」ということではないと思います。でも、イエスさまに与えられた仕事に、召しと感謝を持ち、全力を尽くす子どもたちの「勤勉」への意識の育成、その訓練の必要を強く思います。大人になってからでは、難しいです。でも、子どもならば、訓練できます。「鉄は熱いうちに打て」「望みのあるうちに、自分の子を懲らしめよ。」(箴言19:18)です。イエスさまは、どうだったか。その働きは、命がけでした。そして私たちに、「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。」(マタイ 16:24)と、命をかけることを命じます。


5.子どもたちに養いたい実力      その3 「礼儀と従順」
 3番目、礼儀と従順。もちろん、盲従とか隷従とかではありません。でも、自我の時代。礼儀を失したり、自分勝手だったり、責任感がなかったり、謙遜さを失っては、仕事に支障がでます。聖書、イエスさま、そして人間の歩みにおいて、「礼儀」と「従順」は大切な鍵をにぎるポイントでした。「人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ」(箴言18:12)「ひとりの人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に、ひとりの従順によって多くの人が義人とされるのです。」(ローマ5:19)一人の従順、不従順は、会社に、家族に、社会に多くの影響を与えます。聖霊の声に従順に、聞き従うこと。「キリストは御子であられるのに、お受けになった多くの苦しみによって従順を学び、完全な者とされ、彼に従うすべての人々に対して、とこしへの救いを与える者」となられました(へブル5:8,9)。まず、親である私たち自身が、主を恐れ、礼儀を尽くし、日々悔い改めながら、従順の模範を示したいところです。子どもたちには、「あなたの父と母を敬え。」(出エジプト 20:12)そして、天の父に礼を尽くし、従順に従うことから、教え続けたいポイントです。
 この3つの人格形成を子どもたちに備えることができれば、人生、どの舞台に出ても、大きな武器になるでしょう。学歴という名刺にない、強い武器になるでしょう。


6.いかに教えるか
― 親や教師の生き様と模範
 では、子どもたちに、それをどう教えるか。結論としては、親や教師、私たちの生き様、その模範でしょう。前述のオリンピックメダリストのキャスターの方は、今、スイミングクラブで、子どもたちを指導していますが、次のように答えてくれました。「教育は恐いことと思います。なぜなら、彼らは、あるいは自分の子は、私の鏡だから。」「でも、子どもたちは、どこからくるのか、わからない、大きな力を発揮する、、。」
 究極的には、私たちは、よい模範になれないでしょう。でも、私たち親は、悔い改める特権が与えられています。そして、聖霊の助けを求めて、感謝と希望を持って進む、信仰という道が与えられ、選ぶ自由が与えられています。


7.悔い改めと聖霊の力
 私自身を見れば、これもなんと、「偽善者だ!」と思うことがたくさんあります。ただ、今、思うことは、悔い改めること。でも、イエスの血潮によって、神さまは、それを消してくださり、悔い改めを喜んでくださることを知りましたので、真剣に告白し、決断し、感謝と信仰をもって顔を上げることにしました。「神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。」(詩篇 51:17)神は、悔いるだけでなく、信仰で主を見上げる2つのポイントを求められます。「悔い改めて福音を信じなさい。(マルコ 1:15)。究極的には、「イエスさま、100%、私たちはゼロ!」で、聖霊の力をいただき、同じ間違いを繰り返しつつも、悔い改め続け、前進していくことです。そして、子どもたちの真の実力が形成されていくよう、しっかりとした方向性をもって、歩んでいければと思います。


8.チャーチスクールにも適応できる効果的な教授法
― 10人の子どもたちを教えた ビッキー・ファリス
 あるチャーチスクールセミナーで、先生方と話す機会が与えられました。「子どもたちの動機付け」、これまでの「学校」方式と新しい「チャーチ&ホームスクーリング」方式がテーマでした。結論は、これまで私たちが学校教育で受けてきたi一般的なスタイル、先生が教え、生徒がその指示を待つという受身の姿勢で学習させることと、「チャーチ&ホームスクーリング」型の学習の仕方を身につけさせるのでは、ずいぶん、違いが出るということです。チャーチ&ホームスクーリングでは、特に、中・高学年になれば、基本的に、親や教師がつきっきりというわけではありません。子どもたちが教科書や問題集、参考書などを駆使して、自分で勉強し、わからないことがあれば指導するとか、進行状況等を監督することが親や教師の中心的な仕事となります。「勉強」というものは、本来、自分でするものという原点に返り、それが日々、「普通」となっているわけです。ホームスクーリング先進地のアメリカの大学が、こぞってホームスクーラーを優先的に獲得しようとする大学が多い理由は、ホームスクーラーたちが、この「勉強」は言われてするという受身ではなく、自分でどんどん進めていくという基本を身につけていることが、年々、認知されてきているからと言われています。これはホームスクーラーだけでなく、チャーチスクールにおいても、この姿勢を生徒に教えていくと、先生方の負担は減り、画一的な授業ではなく、もっと個々人に合わせた展開ができるなど、ほかのポイントに力を注ぐことができます。
 今回、チア・コンベンションにこられるビッキー・ファリスさんは、基本的にこの勉強法を子どもたちに教えながら、10人の子どもたちを教えてきました。「年齢の違う10人といったら、私たちのチャーチスクールを一人で教えてたっていうことね! すごい!」「いつしか、私たちは、今までの「学校」のやり方に縛られていた!」と先生方から歓声があがりました。実際、ホームスクーリングにおいても、チャーチスクールにおいても、可能であり、また、これこそ、学びの原点を子どもたちに問いかけることができます。その意味においても、来る、5月コンベンションは、逃すことなく、皆さん、ぜひ、お出かけいただけたらと強く思っています。
 ほかの30名あまりの先生方の講義内容を含めたプログラムのスケジュールと抄録、また、今回、同封しましたDVDやパンフレットを見てくださり、ぜひ、このチャンスを生かしてくださり、皆さん、お誘いの上、ご参加くだされば幸いです。
 近く再会できることを楽しみにしつつ、皆さんの上に、ますますの主の祝福がありますように、重ねてお祈りいたします。
感謝しつつ
稲葉 寛夫

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