家族で天国につながる道として   

大河原 朗子

 

 我が子を保育園に預けてまで働きたくはないと保母をやめ、母となったものの、2児の母となった頃には、楽しむはずの子育てが苦痛になり、疲れ果てました。そして、クリスチャンの姉夫婦を通じて教会に通い始め、1999年12月、イエス・キリストを救い主と信じ受洗しました。

 受洗後3ケ月目に、長女彩花(5才)が、川崎病に患り、今すぐ死んでもおかしくない姿を目のあたりにしました。多くの方々の祈りに支えられ、主の深い憐れみによって、定期検査だけで生活できるようになりましたが、その喜びもつかの間、今度は長男一真(3才)も入院することになりました。先天性の小児疾患があることは以前から知っていましたが、日本では研究が始まったばかりのうえ、症例のないタイプだという事がわかりました。

 入院中死亡する事があっても、病院側に責任は問わないという書類にサインをする時、人間は「神に生かされている存在」であると実感しました。たとえその病気が完治しなくてもいいから、私達家族のもとに返して欲しいと心から思いました。

 人に誇れるようなことは何ひとつないし、何もできない親ですが、もし返していただけるなら、絶対に信仰から離れる事がない様、そして神様のお役に立てる子供に育つ様、そして親の私達が、そのような力を与えられるようにと祈りました。(一真は通院していますが元気です。お祈りに覚えていただけますと幸いです)

 

 

 実際には、チャーチスクールは無理そう、ホームスクーリングはもっと無理…だったらミッションスクールにと、夫と結論を出しました。その頃私の心に平安はなく、受かれば御心か…と考えていました。いざ「お教室」へ!という時、チア・マガジン2号に載っていた沖縄でのセミナーの案内に目が留まりました。

 日本でのチャーチ&ホームスクーリングのマイナス意見ばかりを耳にしていた私は、とにかくこの日本で道が開かれた人達に会って話がききたい、その学校を見てみたいと思いました。夫と話し合い沖縄行きの許可が下りたので、主は「行きなさい」と言っておられるんだと信じ子供を連れてセミナーに参加をしました。

 参加して改めて自分の愚かさに気づかされました。「主よ、主よ」と呼び求めながら従えない自分。主は私が最初から求めているものを備えてくださっているのに、どこまでも肉の力で行動しようとする自分、全て悔い改めることとなりました。

 様々な困難を通っても、主の命令に従う喜び、感謝、そして祝福、私達家族もこのようにありたいとつくづく思うのでした。神様はこんな愚かな私にでさえ、きっと素晴らしい道を用意して下さっている、祈って求めていこうと思いました。その後主は、私自身ものすごく励まされるご家族、兄弟、姉妹を与えて下さり、チャーチスクールでのイベントや各地の祈祷会、チアにっぽんのセミナーにも参加させて下さいました。

 

 

 私の夫は未信者です。チャーチスクールに関しては好意的でしたが、ホームスクーリングとなると、お互い無理かな…と悩んでいました。日曜の礼拝は守ってくれていますが、日曜しか休みがなく、そこに仕事が入ってしまうと仕事優先です。

 そんな中、出席した祈祷会で「ホームスクーリングなんて、考えるほど、甘いものではない。たいした信仰もなく、夫婦の一致がなされていないような者まで言い出すなんて、子供が可哀想だ。絶対やめたほうがいい。」「まず、だんなさんの救いのほうが先ね。」とおっしゃったご夫妻の言葉があまりにもショックで、一体何をしているのだろう私は…としばらく祈る事もできませんでした。ゆっくり考えようと思い始めた時、ふと、「あっそうだ。夫を救うのは私じゃない、神様だ!」と思い、気持ちが軽くなりました。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。(ヨハネ14:6)」「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。(ヨハネ15:16)」 私が神の子とされたのは全くの神様からの一方的な恵みであって、何か特別ふさわしい基準や条件があったわけではない。だったら、神を第一とするなら、ホームスクーリングだって、人の目から見てダメだと言われても、ひたすら主にすがって拠り頼んでいけば、恐れることはないんだと、勇気が湧いてきました。「恐れないで、ただ信じていなさい。(マルコ5:36)」確信が揺らぐような中をとおり、主は「熱心だけで知識のないのはよくない。急ぎ足の者はつまづく。(箴言19:2)」このことを改めて教えてくださいました。

 

 

「見よ。子供達は主の賜物。胎の実は報酬である。(詩篇127:3)」

 かって1日も早く子育てから解放されたいと願っていた私を、主は深い愛でその間違いに気づかせ、子供達と過ごせる日々が、こんなにも素晴らしく、特権であると感謝する者へと変えて下さいました。夏休み明け、幼稚園に行かせてしまうのがもったいなくて、「ホームスクールしようよー。」と言う私に、娘は「幼稚園は大好きだし、皆んなイエス様知ってるよ。行きたい。」と涙を流して話をしました。彩花は11月になって、クリスマス会に向けて、聖誕劇の練習をし、月末には、軽井沢でのチャーチ&ホームスクーリングのセミナーに私と参加しました。

彩花は12月に入って、自分の力ではどうにもできない心の「罪」に気がついたように思います。「イエス様信じてるよ。」とは言うものの、「罪」については実感がなく難しかったようです。幼稚園から帰ってきて、一真に対して手を出す、普段言わないような言葉を言う…なぜそのような行動に出るのか分っていましたが、注意をし、一真と私がとても悲しいと思っている事、私以上にイエス様はもっと悲しんでらっしゃる事を伝え、共に祈り、本人の口からもイエス様に謝ることをさせました。

 その晩、彩花の口からこんな言葉が出てきました。「どうしてイエス様産まれたのに十字架にかかったんだっけ?」というので、答えました。すると、「前さ、ママはイエス様に従うことが一番シアワセって言ったよね。サヤカもそうするよ。だから幼稚園やめる。」と。どうしてこのように思ったのかはわかりませんが、喜びに満ちた顔には本当に驚きました。そして楽しみにしていた幼稚園でのクリスマス会に参加後、喜びと平安をもって退園しました。ホームスクーリングへの扉がひとつ開かれ、始まったばかりですが、日々悔い改めさせられ、喜びと感謝の連続で、毎日本当に楽しいです。

 まだまだ、ホームスクーリングという言葉さえ知られていないし、身近でしている人はいません。「本当に子供の幸せを願っているのか。」「あなたみたいな人が。」「不登校になってから始めればいいじゃないか。」「一度信仰から離れても大丈夫。(絶対そうは思いません)」などなど、日夜あれこれと言われます。確かに人の目からは、とてもまっすぐの道ではないし、ものすごく遠回りのような、または閉鎖された道のように見えるのかもしれません。しかし、主から示された道は、試練もあるでしょうけれど大きな祝福、家族で天国につながる道だと、そう信じています。私達の限界をご存知の神様が、私達夫婦の元へ預けてくださった子供達です。しっかり主の元へお返ししたいと思います。■

 

 

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