ホームスクーリング 成功させる8つの秘訣

メアリー・スコフィールド

 私は17年前にホームスクーリングをはじめました。この17年間、私は数万人単位のホームスクーラーに会いました。ここに「8つの秘訣」として、その出会いで学んだ事、沢山の人が成功した良いアイデアを、お話ししたいと思います。 

1 神様に従う

 まず神様に従うこと、です。神様は私たちの生活の中で、一番でなければなりませんから、ホームスーリングの中でも一位をしめなければなりません。

「彼らは、主の家に植えられ、私たちの神の大庭で栄えます。」詩篇92篇13節

「幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。」詩篇1篇1〜3節

 私たちは神様に従うということをどのようにホームスクーリングの中で実行していくのでしょうか。まずは祈り、他の科目のための計画を立てる前に、聖書の学び、バイブルプランを立てなければなりません。神様のことばを一番重要なものとして位置づけてください。忙しい一日で、どこか削らなければいけない時は、他の科目は削ってもいいですが、聖書だけは絶対削ってはいけません。計画を立てる段階から全員で参加してください。子どもたちはあなたがどのように神様を敬っているのか見ることができます。

 もう一つの方法は、教会で子どもを自分のそばにおいておくことです。子どもをそばに置けば、子どもはあなたが主を礼拝している姿を目の当たりに見ることができます。そして、礼拝が終わってから、今日牧師がどのようなお話をしたか、家族で語り合うことができるのです。

 

2 夫婦のきずな

「夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって夫に結ばれています。」ローマ書7章2節

「夫は自分の妻に対して義務を果たし、同様に妻も自分の夫に対して義務を果たしなさい。妻は自分のからだに関する権利を持ってはおらず、それは夫のものです。同様に夫も自分のからだについての権利を持ってはおらず、それは妻のものです。」第1コリント7章3〜4節

「『それゆえ、人はその父と母を離れて、その妻と結ばれ、ふたりの者が一心同体になるのだ。』と言われたのです。それを、あなたがたは読んだことがないのですか。それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。」マタイ19章5〜6節

 特に女性の方々にお話したいのですが、子どもとの時間をあまりにも大切に思って、「ご主人との時間をとるのは大切」ということを忘れがちです。これはホームスクーリングの一つの危険性、注意しなければならない点です。もし子どもに集中する時間が多く、大事にしすぎると、子どももお父さんよりも自分のほうが大事な存在だと思うようになります。

「知恵のある女は自分の家を建て、愚かな女はこれをこわす。」箴言14章1節

 今日は夫に特別な食事をつくってあげたい。そういう時は、その訳を子どもに説明をして、一緒に手伝いをしてもらう。本当に何でもないささやかなことなんですけど、夫婦のきずなが強いということをわかってもらうためにです。子どもの前で、本当に夫に従ってください。みことばは大変はっきりいっています。夫が頭であるということを。あなたがご主人を尊敬することを、子どもたちが見ていれば、今度神様がその子どもたちの人生の中に現れる指導者たちに対しても、彼らは敬意をあらわすようになります。

 ホームスクーリングの内容を決める過程も、夫婦一緒に関わってください。ご主人は仕事で長い時間費やしますので、科目を教えるということは少ないかもしれません。でも、校長先生の役割、夫婦として、このスクーリングに対して一緒に祈ることをしたいものです。

3 家族全体の祝福

 3番目の秘訣です。まず自分の家族全体のことを配慮してください。

「アブラハムは必ず大いなる強い国民となり、地のすべての国々は、彼によって祝福される。わたしが彼を選び出したのは、彼がその子らと、彼の後の家族とに命じて主の道を守らせ、正義と公正とを行なわせるため、主が、アブラハムについて約束したことを、彼の上に成就するためである。」創世記18章18〜19節

「ですから、私が願うのは、若いやもめは結婚し、子どもを産み、家庭を治め、反対者にそしる機会を与えないことです。」第1テモテ5章14節

 私たちも自分たちの家庭をきちっと配慮していかなければなりません。家庭の外で走り回って、自分を忙しくしてしまうのは、よくあることです。特に新しくホームスクーリングをはじめたばかりの方は、外での活動を最小限に抑える必要があります。成功するホームスクーラーたちは、最低一週間のうち3日間は家にいます。そして、子どもに家庭内の仕事の責任を与えてください。最低16才までには、家事の全責任を任せられるところまで育てあげてください。

 もう一つは、電話口から離れていることです。レッスン中は留守電にしておいてください。自分に対してはこの点は本当に厳しく守ってください。

 

4 プロ意識

「無精者の手は人を貧乏にし、勤勉な者の手は人を富ます。」箴言10章4節

「兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい。勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい。望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りに励みなさい。聖徒の入用に協力し、旅人をもてなしなさい。」ローマ書12章10〜13節

 

 プロ意識を持って、1日のスケジュールをつくっておくことです。例えば、座って書き方の勉強と指導をしているとします。この時間の電話は受けません。他の子どもからの邪魔も受けつけません。

 例えばあなたが歯医者さんと考えてください。歯医者さんの椅子に座って患者が口を開けました。歯医者さんは仕事をはじめました。電話がなりました。「ちょっと待ってください。」と歯医者さんが行って電話口にでる。そして電話を終えて戻ってきます。これはプロらしいと思いますか?1日を大変だらだらしたものにしてしまいます。

 今日はたくさんのレッスンが入ると思って、そのつもりでスタートする。ところが流しがつまっちゃったり、赤ちゃんが病気で、そしてお母さんから電話がかかってきた。私もよくそういう日がありました。忍耐をもって、そして寛容な気持ちをもって、いま、目の前にある仕事に集中する。必要な時間を、慌てずきちっととってください。

 

5 カリキュラムの選択

「わが子よ。もしあなたが、私のことばを受け入れ、私の命令をあなたのうちにたくわえ、あなたの耳を知恵に傾け、あなたの心を英知に向けるなら、もしあなたが悟りを呼び求め、英知を求めて声をあげ、銀のように、これを捜し、隠された宝のように、これを探り出すなら、そのとき、あなたは、主を恐れることを悟り、神の知識を見いだそう。主が知恵を与え、御口を通して知識と英知を与えられるからだ。彼は正しい者のために、すぐれた知性をたくわえ、正しく歩む者の盾となり、」箴言2章1〜7節

 ムーブメントの初期段階では、聖書の観点から作られた教材は多くありません。しかし、ムーブメントが進むにつれクリスチャンの教材をつくっている出版社も200社あまりになりました。日本でもチア・にっぽんから、教科書出版が進められていることは素晴らしいことです。こういった出版社やグループをサポートしていかなくてはなりません。

 今の時点で、教材が完全にそろえられなくても、大丈夫です。すべての教科のために、聖書を使うことができるからです。直接足し算というものを教えることはできないかも知れません。でも、神様が数学というものをつくったということは教えることができます。そして、神様は仕事で私たちが公正にふるまうことを求めていると、教えることができます。どの教科に関しても聖書の中でそれについて触れる部分があります。

 特に学業に関しては、「少なめが、実はより多い」という事があります。例えば、4教科できちっと教えるのは、6教科で適当にやったのよりはずっと良い結果が出るわけです。聖書、読み方、書き方、算数です。この4つに集中すれば、子どもが成長して大きくなるにつれて、自分で他の教科を勉強する能力をつけていくわけです。

 ここで、必ず出てくる質問は、高校生のような高いレベルを一体どのようにこなすのかということになるんですね。基本となるものを、小さいうちにきちっと教えれば、子どもは、いろんなものを独学で覚えることができるようになります。ホームスクーリングを受けている子どもの多くは、何かの教科で14〜15才で、完全に親の先をいってしまいます。私の息子は、主人も私もそれぐらいの年で追い越してしまいました。私たちは数学の高いレベルの指導書を買って、彼に渡しました。彼はそれを読んで大変早いペースで勉強していきました。21才で大学院修士課程をとったんです。これは自慢ではなく、ただ皆さんの励ましになれば、と思います。基本を教えれば、進んだものはどんどん自分で学んでゆくのです。

 

6 一歩一歩進む

「彼は言っている。『戒めに戒め、戒めに戒め、規則に規則、規則に規則、ここに少し、あそこに少し。』と。」イザヤ28章10節

 失望したり、がっかりした時には、このみことばを思い出してください。時には、子どもが何にも覚えていないと思う時もあります。例えばそういう時でも、一ヶ月後振り返ってみたら、やっぱりちゃんと覚えていたんだということに気がつきます。

 毎日継続的に短く簡潔に教えたレッスンは、時折長く教えたレッスンよりも、効果をあらわします。例えば、5才から7才ぐらいの子どものことを例にとりましょう。一つの科目での完全なレッスンを10分か15分ぐらいで終わらせることができます。親が一対一で一人の子に説明するのは数分でできるわけです。8才から12才ぐらいになれば、20分から30分ぐらいです。レッスンを短くしておけば、途中きらないで続けることができます。週一回か二回の長いレッスンより、効果を出すことができます。

 

7 勇気をもって堅く立つ

 7番目の秘訣です。堅く立ってください。勇気を持って力強く、動かされないで。

「ただ強く、雄々しくあって、わたしのしもべモーセがあなたに命じたすべての律法を守り行なえ。これを離れて右にも左にもそれてはならない。それは、あなたが行く所ではどこででも、あなたが栄えるためである。」ヨシュア1章7節

「主がイスラエルについてモーセに命じられたおきてと定めをあなたが守り行なうなら、あなたは栄える。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。」第1歴代22章13節

 ホームスクーリングをしていて、友達、あるいは親戚からチャレンジを受けるかも知れません。自分でただ落胆して、もう疲れてしまうということもあるかも知れません。子どもがもうホームスクーリング嫌だ、という風な時にもぶつかるかも知れません。こういうことが起きた時には、立ち止まって、祈ってください。そして、その時にどうして自分がホームスクーリングをしているのかということを思い出してください。ホームスクーリングはきつい仕事です。訓練とエネルギーと勉強と研究、そしてたくさんの祈りを必要とします。

 

8 神様に信頼する

 8番目の秘訣です。神様を信頼してください。私たちは最初に神様をおいて、最後にも神様をおかなければなりません。

「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。主の御告げ。天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。雨や雪が天から降ってもとに戻らず、必ず地を潤し、それに物を生えさせ、芽を出させ、種蒔く者には種を与え、食べる者にはパンを与える。そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる。まことに、あなたは喜びをもって出て行き、安らかに導かれて行く。山と丘は、あなたがたの前で喜びの歌声をあげ、野の木々もみな、手を打ち鳴らす。」イザヤ55章8〜12節

「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。」詩篇18篇2節

「主に身を避けることは、人に信頼するよりもよい。」詩篇118篇8〜9節

 もう1度いいますが、1番目のステップは神様に従うことでした。8番目のステップは神様に信頼することです。従順からくる犠牲で終わる日はありますが、その先を行かなければなりません。神様に信頼するということは、神様に従うということ以上のことです。喜びをもって、喜びに満ちて神様はその約束を守ってくださるということを期待しながら従うことです。そして感謝する霊を持つことです。神様を信頼するということは、神様が備えてくださるもので満足するということです。神様を信頼するということは、自分の目に見えるものや、理性に頼るのではなく、神様に頼るということです。    ◇