クリスチャン新聞 2004年6月13日 一面掲載

ホームスクーリングの法的整備 
将来に向け団体発足

 
 チアにっぽん(稲葉寛夫代表)はチャーチ&ホームスクーリングの法的環境をさらに進めるため、HSLAD Japan(日本チャーチ&ホームスクーリング法律擁護協会)を立ち上げた。5月28日、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた「チア・にっぽんコンベンション2004 東京」で発足式をした。
 目的は、チャーチ&ホームスクーリングを実践する教会・家族がさらに増えていく過程で、予測されうる事態に備えること、例えば(1)自由にできる法的な環境の整備を発足する。(2)不当な圧力、基本的人権の侵害から守る。(3)「それは違法だ」と訴えられるなど、不測の事態が起こった時に効果的な対応ができるようにする、など。
 また全米、世界の約10万の、チャーチ&ホームスクーリング家族、弁護士、大統領、上下院議員などをネットワーキングするHSLDA(Homeschooling Legal Defence Association)=本部・ワシントンDC=と連携。HSLDAがHSLDA_Japanを全面的にバックアップする。
 アメリカでは80年代、「ホームスクーリングは違法」と主張する人たちに対して、ホームスクーラーたちが「親が子どもを教育する権利」のため戦い、全米50州でその権利を勝ち取ってきた歴史えがある。その原動力がHSLADの活動だった。
 発足式では、HSLAD専属顧問弁護士として90年代初頭から訴訟活動を担当し、すべて勝訴に導いてきたスコット・ソマービル弁護士が「皆さんの信仰と勇気を聞き、私たちの信仰も力づけられています。200万人のホームスクーラーが皆さんのために祈っています。」とあいさつ。「70年代当時、公立、私立以外の学校に子どもを送ることは違法だった。しかし、クリスチャンたちが『子どもに神を恐れ、従うことを教えなさい』と神の命令に従い、戦いに勝利してきた。」とアメリカでホームスクーリングの歴史について説明。「日本の憲法も基本的にアメリカと同じ。必ず神が勝利を与えてくださる。」と励ました。
 HSLAD_Japanの顧問弁護士になった佐々木満男氏(国際弁護士)は「この役目は責任が重いので何度もお断りしましたが、稲葉さんの『パッション』に打たれ引き受けた」と語る。佐々木氏は「アメリカでのホームスクーリングにおける全面勝訴の勝利の数々は、日本での大きな助け、力になる」と述べた。稲葉氏は、「訴訟という事態を招かないためにも、法的、専門的に備え、国際的な良識に訴え、連帯できる団体の存在は大きいし、安心できる」と語った。
 また、発足式では、稲葉、ソマービル、佐々木の3氏のほかチャーチスクールの校長らが壇上に立ち、HSLDAJapanの上に神の栄光が現れるよう祈った。