リバイバル新聞 2004年6月6日号
チア・コンベンション2004
教育の原点は親にあり

 
 チャーチ&ホームスクーリングを推進するチア・にっぽん=稲葉寛夫代表=が5月24日より、「キリストの弟子となる」をテーマとした「チア・にっぽんコンベンション2004」を仙台、東京、広島、大阪、札幌の5カ所で開催。現在、全会場の事前登録者数は、2000名を越えている。全体会中、弁護士ほか各分野の専門家たちによって、日本のチャーチ&ホームスクーリングのリーダー、実践者たちを具体的に支援し、法的環境の整備などを進める団体「HSLDA JAPAN(日本チャーチ&ホームスクーリング法律擁護協会)」を発足した。

  現在、日本でチャーチスクールを実施する教会は四十を数え、ホームスクーリングは三百の家庭が実施、さらに二千家族が準備段階だという。
東京会場では、ハレルヤインターナショナル=横浜・西村内弘校長=の生徒約三十名がオープニングで讃美をリード。八つの基調講演と四十の分科会そして「HSLDA JAPAN」発足式が持たれた。また同会場では、高校生向けの「世界史」、四つの福音書を詳しく学ぶ「聖書7?キリストの似姿に」などが先行発売され、売れ行きは好調だった。
 基調講演と分科会は、一万五千家族が加わっているコロラド州クリスチャン・ホームスクーリング協会代表のケビン・スワンソンさん、兵庫県の光のこどもインターナショナル・クリスチャンスクール理事長を務める青木靖彦師をはじめとする日米の先端で活躍中の講師を迎えた。各講師とも、教育の原点は親にあるとし、聖書からその責任と使命を明確にした。
 「HSLDA JAPAN」の働きは、「心の中でキリストを主としてあがめなさい。そしてあなたがたのうちに希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい」(第一ペテロ三・15)をベースに、次の三項目を目的とする。
第一に「予防」。全国の行政、教育委員会等に対して適正な説明責任を果たしつつ、法律に則った運動をするための確認作業を行う。
第二に「対応」。国内外とのネットワークとサポート関係の構築。
第三に「推進」。法的環境の整備を整える。
協力体制としては、約十万のチャーチ&ホームスクーリング家族が集い、大統領や上下院議員、弁護団らとの太い絆を持つアメリカの「HSLDA」ら、国際的な連帯を強めていく。
日本の顧問弁護士としては、佐々木満男氏=毛利・アンダーソン法律事務所=が迎えている。基調講演で佐々木氏は「アメリカで全面勝訴している判例が多数、備えられていることは日本の展開にとって大きな力。何より、聖書が超法規的な解決を与えてくれます。イエスさまが私たちの良き弁護士なのです。日本を変える思いで、導きに従い、勇気を出して進んでください」と参加者を励ました。
参加者からは、「同じ志を持った仲間とともに励まし合いながら、次の世代につなげたい」などの声が寄せられた。また不登校の子供を持つ新潟からの参加者は「公教育に疑問を持っています。ホームスクーリングの働きは知っていましたが、なかなか思い切れずにいました。今日、その一歩をようやく踏み出すことができました」と語った。
今回のコンベンションが今までと違う点は、発足当初にスタートした家族、チャーチスクールの目に見える証しや「HSLDA JAPAN」の発足、各種、教科書の充実などがある。稲葉代表は「発足から五年目を迎え、日本で結ばれた実が着実に成長し、また、さらに多くの方々や教会に励ましとチャレンジを与えていきます」と喜びの表情で語った。

分科会 驚くばかりの祝福の秘訣 ケビン・スワンソン師

 スワンソン師は、教育に何が必要なのかという疑問に対し、「家族という絆の修復が必要」と強調し、次のような原則を提示した。
第一に「保護の原則」。肉体、精神、霊的に子供を守った上で、現実的な備え、訓練をしてあげることが重要。そうすることによって、子供は安心して行動することができる。
第二に「人格が重要」。「箴言」では、人格についての記述が多く、特に「真実を語る」ことについてふれている。聖書に学問知識についての記述が少ないのは、人格教育ほど重要ではないことを示している。学問知識の部分を無視しても人格教育だけは、最重要項目とする。
第三に「質の高いマンツーマンの指導」。次のような状況で最も威力を発揮する。・人生でもっとも重要なことを伝えるとき・新しい分野・教材の学習をするとき・困難に出会ったとき。問答形式の教育の重要性を提示。
第四に「個性の重要性」。兄弟でも全く性格が違うように、我々が思っている以上に子供は個性的である。良い先生ほど、教え方に柔軟性を持っていて、生徒一人ひとりに合わせた教え方をすることができる。ただし、長期間継続して教えることができなくては、効果がない。それらを兼ね備えているのが親であり、神から与えられた特別な資格。牧師や信徒等、周囲からの支援も必要。
第五に「関係重視の学び」。人間は、コンピューターのように詰め込むことで学んでいくのではなく、様々な関係のなかで養われ、学んでいく。